ブログ16. 輸出通関手続き代行を依頼する時の注意

「海外のお客様が見つかり、オンラインで商談もした。」
ここまで進むのは 輸出事業に取り掛かり始めた頃に比べれば、
1つの大きなステップです。

ところが、お客様の見つけ方にもよるのですが、
いざ 見積を提出する。
いざ 契約書を作る。
いざ 輸出手続き、船積みをする。 というそれぞれの段階でも、
大いに悩まれる方が 殆どです。

なぜなら、見積をするにも、物流をある程度理解し、
そこに係る経費を算出しなければならない。
相手国の法律等に準拠するため、日本国内で販売していた仕様を変えなければならない。
等といったことがあり、輸出を始められた方にとっては、
「想像以上に課題がある」と感じるためです。

クリアしていく課題の中でも、多くの方が悩まれるのが、輸出手続き、輸出通関手続きです。
国内取引では全く必要がなかったためです。

そこで、通関代行を依頼すればいい! と思いつくのですが、
これも、一筋縄ではいきません。
というのは、通関代行をする企業にとっても、輸出製品、相手国、
相手先との支払い条件などにより、対応できる範囲が異なるためです。

一般的に、通関代行を行うのは、通関申請に必要な書類を作成し、
税関へ申告するという範囲です。
輸入者が貨物引取りに必要な書類の1つである船荷証券(B/L、Bill of Lading)の
入手までも可能な範囲です。が、発送となれば、誰が行うのかも異なります。
船荷証券は有価証券のため、通関代行者が発送するのは一般的にはありません。
書類発送一つでも、相手国や支払い条件により、送り方が異なるのです。

ですので、通関代行を依頼したのに、思わぬ質問の多さがあって、時間をとられた。
費用が発生した、出荷が遅れた、保管料が掛かってしまった 等、様々なことが
起こり得ます。

当社は、いわゆる「商社」であり、契約から船積までの経験を持しているため、
契約と船積の間で留意する点や、契約の方法、契約前の調査、市場の情報などを考慮にいれて、
ご相談に対応させて頂いてます。



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